• テキストサイズ

【HUNTER×HUNTER】水面に映る雷光【キルア】

第3章 過去




テティスが眠ったあとも、
キルアは動かなかった。

焚き火を見つめながら、考える。

(闇に引きずられた時……)

怖かったのは、敵じゃない。

テティスが、戻ってこないかもしれないこと。

胸の奥が、はっきりと痛む。

(……離れたら)

答えは、もう出ていた。

(無理だ)

理由も、理屈もない。

ただ――

「離れたくない」

それだけ。

キルアは、テティスが目を覚まさないよう、
静かに体勢を整える。

逃げ道は、残したまま。

でも、もう分かっていた。

この温もりを失う未来を、
自分は、選ばない。

闇よりも、
過去よりも――
強く守りたいものが、できてしまった。

そして、それが恋だとは
キルアはまだ知らなかった。




/ 40ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp