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【呪術廻戦】誰も知らない

第20章 【九十九】八百比丘尼と呪胎九相図


「Good!一途な子はタイプだよ」

ワシワシと八重ちゃんの頭を撫で回す。
すると彼女は今までの表情や雰囲気を一転させて顔を綻ばせて笑った。
なんだ、こういう顔もするんじゃないか。
もしかすると彼女のこういう一面が周囲を魅了するのかもしれない。
しかし、しばらくすると八重ちゃんは眉を下げる。
なんでも、八百比丘尼という肩書きがなくなると九相図の隣にいる資格がなくなるとでも思っているらしい。
しかし、なんだ。
昨日、一夜を共にしているうら若き男子3人が変にアイコンタクトを取っている。
何やら甘酸っぱい雰囲気の。
昨日、何かあったな。
これは損得抜きで面白そうだ。
安心しろ、少年諸君!
このお姉さんが一丁突っついてみようじゃあないか!

「そうだな…『九相図の〝番い〟』とかは?」

と、餌付きの紐を垂らせば、まさかの頬を赤らめた九相図の方が釣れた。
うわ、こっちかー。
で、肝心の八重ちゃんはというと、頬を染めてはいるが彼とはまた意味合いが違う。
嬉しさに輝く瞳に、高揚した声で彼に呼称の許可を仰いでいる。
八重ちゃん……それは無邪気という名の暴力だよ…(笑)
そんなの拒めるわけがないじゃないか。
厳かな比丘尼と無垢な少女のギャップ、それにド天然ときた。
まさに最強コンボなんじゃあないか?
よくもまぁ1000年も生きてて、その絶妙なバランスを保っていられたもんだ。
天元や羂索に彼女の爪の垢でも飲ませてやりたいくらいだ。
ただ……もうちょっと人間臭い方が私のタイプなんだよね。
私としては彼女の特異性が維持されるのなら、中身が人であろうが神であろうが関係ない。
むしろ、人であった方が扱いやすいかもしれない。
九相図という良いトリガーもあることだしね。
まぁ、まずは薨星宮の天元だ。
今はそちらに進む時だ。
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