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【呪術】もしも、希望の隣に立てたなら。【廻戦】

第34章 編入生とイジワル


何でそうなるんだと五条は眉間に皺を寄せた

「いや、怒んないの?横取りしたんだけど?」
『え?』

「今さ、ほら、ベストタイミングだったでしょ?」

『あ、そっか!そう言う!
……食べ頃のポテトって事だよね?もっと取っていいよ?』

「はぁ~?」

五条は、怒るベストタイミングだったんだよぉ!
…と、口をあんぐりと開ける
本当に、意味が分からない

その隣で夏油がにこやかに口を開く
「流鏑馬さん、ほら、悟の唐揚げやるよ」

ひょい、ひょい
五条の皿から摘まみ、紅海の皿へいくつか乗せる

「おい傑…」

『……?』

紅海が唐揚げと五条を見比べる
それから、ふにゃっと笑った
『ふふっ、交換ってこと?』
「ちげーよ!」
即答だった

『えっ、違うの?』
「違う!」
「ぷっ、はははっ!」
とうとう夏油が声を上げて笑い、五条の背中を叩く
五条は、夏油の手を払う

「悟、君の負けだよ」
「何が!?」
「流鏑馬さんは、そういう駆け引きが通じない」
『駆け引き?』
「君が怒るかなって試してたんだよ」
『え……』

そして何か思い至った顔をした
『じゃあ……ポテト、お詫びに食べる?』
「…………何でそうなるんだよ!」
夏油が肩を震わせる
「……っ、ふ……」
『私、もうお腹いっぱいになりそうだし
良く解んないけど、私、気付かなくて…
それのお詫び?みたいな?』

五条は数秒、固まった
それから頭をガシガシと掻く

「……いらない」
『そっか』
「そう」
『じゃあ、さっきの唐揚げ半分あげるね』
「何でだよ!」

『交換なんでしょ?』
「違うって言ってんだろ!いや、逆に元々俺のだよ!」
今度こそ夏油が笑い出した
「ははははっ!」

その後、夏油は五条に、コッソリ伝える
「流鏑馬さんが、もう少し素が出せるようになったら
私と、流鏑馬さんと、硝子と悟
良いバランスのクラスになりそうだね」

五条はテーブルに肘をつき悪態をつきながら
「素ねぇ…いつになることやら」

2人はドリンクバーで目を輝かせている紅海を見た


その日の夜…
流鏑馬紅海は、ベッドに腰掛けながら
今日の出来事を思い出していた

ぶるると携帯が震える
表示された名前に、少しだけ顔が綻ぶ
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