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【呪術】もしも、希望の隣に立てたなら。【廻戦】

第34章 編入生とイジワル


五条は涙を浮かべながら笑っていた
「…ははっ……!引っ掛かった!!ドッキリでしたー!」
『……ドッキリ?』
ドッキリ?何で急に?と、紅海は全く理解ができない

その時だった
「じゃあ僕も…」
夏油が自分のドリンクを手に取り飲む

そして、五条へ視線を送る
「ほら…悟」
グラスを悟に向ける

「……ん?」
五条が首を傾げる
「悟も飲みなよ…成功の盃、乾杯ってことで」
「え?あ、うん」
何も考えず

ごくり

次の瞬間
「グボガッ!!ゲホゲホゲホ!!!」

盛大にむせた
『!?』
紅海が飛び上がる

「げほっ!!げほっ!!なにこれ!!」
夏油が上品に笑う
「ははは」
「傑、おまぇぇぇえ!!」

「流鏑馬さん、ほら見て?人にいたずらをすると、こうなるんだよ?」
優雅にストローを回す

「因果応報ってやつだね」
『い、因果応報……』
「紅海さんも笑ってやりなよ」

『五条君、大丈夫!?』
身を乗り出して背中までさすろうとする
「「このタイミングで心配するんかい!」」

二人の声が揃った
紅海がきょとんとする
『え?』
「今の流れ、笑うところだから」

『だって苦しそうだよ?』
「いや、苦しいけど!」
五条が咳き込みながら
「俺のも変なジュース作るとか聞いてないんだけど!!」
「言ってないからね」

「共犯じゃ無かったのかよ!!裏切り者!」
「逆スパイと呼べ」

夏油は楽しそうに笑っていた
紅海はまだ五条を心配そうに見ている
『お水いる?』
「……いる」
『持ってくるよ!』
ぱたぱたと席を立つその後ろ姿を見送り
五条と夏油は顔を見合わせた

そして同時に笑った
「……ほんと変わった子だね」
五条はむせた喉を押さえながら、苦笑する
「あぁ……」
少しだけ口元が緩む…あいつの面白さが解ってきた気もする

ようやく極悪ドリンクの咳が落ち着いた五条は、水を一気に飲み干した

「……っはぁ」
『もう大丈夫?』

向かいから心配そうな声
紅海がまだこちらを見ている

「……」
五条は一瞬黙った

さっき、自分はこいつに青汁サイダーを飲ませて笑っていたのに
こいつは一切仕返しもせず、笑いもせず

「大丈夫?」と聞いてくる
意味が分からない

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