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【呪術】もしも、希望の隣に立てたなら。【廻戦】

第34章 編入生とイジワル


五条は紅海の部屋の飾ってある写真を手に取った

『皆若いよね…あ、でも、悟は変わってないかな』
洗い物が終わった紅海が悟に並ぶ

「紅海も変わって…いや、変わったのか…」
『え、やっぱ、老けた?』
「ん~、そう言うことにしとく」

五条は、紅海が編入してきた時の事を思い出す…

══紅海が高専へ来て2週間

流鏑馬紅海は相変わらずだった

身体の捌き方、呪力の操作…勘も良い
間違いなく強い…俺と傑の次に…と言うことにしておく

百を超える呪霊を一人で祓ったという噂は誇張ではなかった

だが…五条が椅子の背もたれに深く斜めに掛けて言う
「なぁ、流鏑馬…」
『なに?』

「ジュース買ってきて」
『うん、いいよ、何が良い?』
え、間髪いれず、ストレートに承諾すんの?

五条の半分冗談な言葉が通じない…
五条以外の夏油や家入も固まった…

「悟…それパシリじゃん」
夏油が、さらりと紅海と五条の両方を救う
…が

『え?パシり?私、全然、大丈夫だよ?』
紅海が、キョトンとした表情で夏油を見つめる


俺の事、“普通の男の子”呼ばわりしといて
今さらビビったのか?

五条は、そんな紅海をみて何がどう嫌なのか解らないけど腹が立ってきて
言葉の音が強くなる
「断れよ…」

『え?何で?』
頼んだのは五条くんなのに?
頭の上にハテナが浮かぶ

五条は眉を顰める…意味が分からない

自分なら気分じゃないなら断るし、面倒なら断る
なのにこいつは断らなくて、しかも嫌そうな顔もしない

彼女は本気で不思議そうに首を傾げている
それが妙に引っ掛かる

昼休みは終了して授業が始まる
五条は机に顔を伏して寝ている

隣の席の紅海がツンツンと肩をつつく
「あ?」
寝させろよと言わんばかりに機嫌が悪い
『五条くん、これ、落ちたよ』
消しゴム…
明らかに勉強もしてないのに落ちたから拾ってくれる…
「いいよ、適当においといて」
『えっ…』
紅海は消しゴムを持ったまま…
五条が顔を伏せた机の何処に消しゴムを置く面積が有るのかと悩んでいる

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