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【呪術】もしも、希望の隣に立てたなら。【廻戦】

第33章 宴と写真


「店出せるって」
虎杖は感心して言う

『いやいや、出せない出せない』
苦笑する紅海

「出せる」
「出せるってば」
「出せますね」

三人の意見が珍しく一致…

紅海は困ったように笑う
『いや、本当に簡単なんだよ?分量守ったら良いだけだし』

「料理上手い人、みんなそれ言う!」
野薔薇が呆れる


伏黒は既に二杯目をよそっていた
『伏黒くん!?』
「……美味しいので」

少しだけ気まずそうに視線を逸す

一連の流れを眺めながら、五条は静かにちらし寿司を口へ運んだ
静かに咀嚼する
「おかしい!紅海が作ったわりに繊細な味がするなぁ」
わざとと言った

『あー!私を大雑把ってディスったー!』
「いや?何もそんなこと言ってないけど?」
肩をすくめる

『絶対言った!』

「もー、紅海ちゃんは、被害妄想だなぁ」
『悟!』

「だって高専の時、カレー作ったら鍋いっぱい作って、三日食べ続けてたじゃん」
『カレー大好きなの!それに効率が良いの!』

「その発想が大雑把なんだって」
「確かにそうだな」
伏黒が小さく呟く

『伏黒くんまで!?』
「先生、反論材料あります?」

『あるよ!冷蔵庫でちゃんと冷してた!鍋ごと!』
「偉いねぇ」
冷めた空気で言われる
『褒められてる気がしない!ちゃんと心を込めて言ってよぉ!』

虎杖は腹を抱えて笑っていた
野薔薇も笑う

こう言う空気が久しぶりだった

皆で笑いながら、ただ食事を囲むだけの時間
五条はそんな光景を眺めながら箸を進める
空になった茶碗を少し持ち上げる

「おかわり~」
紅海が目を瞬く

『あ!悟、美味しかったんでしょ?』
『いやー、こう言う和む空気が美味しく感じるのかもね~』

『もー!』
紅海は怒りつつも笑顔で五条に、おかわりのチラシをよそう
『はい』
「ありがと」

その2人の、やり取りは、とても自然だった
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