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【呪術】もしも、希望の隣に立てたなら。【廻戦】

第33章 宴と写真



『さぁ!準備できたから皆で食べよ?』
テーブルの上には紙皿や飲み物が並び
その中央に大きな木桶が置かれた

色鮮やかなちらし寿司だった
酢飯の上には錦糸卵

海老やサーモン
マグロ、いくら、刻み海苔

彩り良く並べられた具材が、部屋の照明を受けて艶やかに光っている
隣には湯気の立つお吸い物

五条はチラシを前にして紅海を茶化す
「紅海…生徒の前でカッコつけちゃった?豪華だね~」
『えへへ、今日は、パーティーって名前がついてるからね、具材、奮発しちゃった』

部屋には出汁の香りが静かに広がっていた
「うまそー!!」
虎杖が鼻から香りを吸い込み反応する

「ちょっと待ちなさいよ、写真撮るから!」
野薔薇がスマホを構える

伏黒は黙って箸を手に取った
『どうぞ』
紅海が微笑む

『あんまり手の込んだ物、作れなくてごめんね』
「いやいやいや豪華すぎるでしょ」
虎杖が即座に否定する

「だよな、海鮮チラシだもんな」
「普通に店レベルじゃない?」
野薔薇がおだてる

『そんなことないよ…普通に愚材買っただけだし』
紅海は少し照れたように笑う
『お祖母ちゃんから教わっただけだから
でも、ちらし寿司って一人で食べると何か寂しいでしょ?』
その言葉に、少しだけ懐かしそうな色が混じる

『お祝い事とか、人が集まる時とか、そういう日に食べるイメージがあるから…食べる機会なくて…』
少しだけ視線を落とす

部屋に一瞬だけ静かな空気が流れた

虎杖が笑う
「じゃあ今日が正解じゃん!引っ越しパーティー!引っ越し祝い?」

『え?』

「それに、今日、みんないるし」

あっさりと言う

けれど紅海は少しだけ目を丸くして、それから笑った
『へへ、そうだね、さ、食べよ!』

いただきます!と、声が重なる

「うまっ!」
虎杖が叫んだ

「何これ!ちょっと待って、本当に美味しいんだけど」
野薔薇も驚いている

伏黒は無言で二口、三口と無言で食べていた
その反応だけで十分だった

『そんなに?』

「そんなに」
虎杖は即答する

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