第32章 監視と隣人
【 流鏑馬紅海 保護措置 】
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・全ての行動を把握するため、GPS所持
・プライベートでの外出は極力避ける事
・やむ無くプライベートの外出の際
五条悟が監視出来ない場合
一級術師、または相当の能力を持った人間が監視する事
・任務以外の外出は記録を残す事
・任務の単独行動の禁止
・単独行動は、高専内、もしくは同等の結界内のみ
・報告書は毎日提出
・定期的な家入硝子による診察
・精神状態に異常が見られた場合、即時報告
・宿儺の器との接触時は事前申請
・監視役への定時連絡義務
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最後まで読み終えた七海は、静かに紙を机へ置いた
時計の秒針だけが規則正しく進む
……保護措置
口にしてみても、納得はできなかった
理屈は理解できる
魂を操作する未知の存在
一度は身体を乗っ取られた事実
危険視されるのは当然だ
むしろ上層部が処刑を選ばなかったこと自体が異例だった
その点については、五条が動いたのだろう
容易に想像がつく
問題は別だ…
危険人物として扱われ始めている
これは保護措置という名目の監視だ
七海は小さく息を吐いた
高専時代の紅海を思い出す
人のために無茶をし、頼まれれば断れない
誰かが傷つけば、自分を後回しにしてでも助けようとする
そんな人間だった
こっちに戻ってきて久しぶりに会ったが全然変わっていなかった
だからこそ厄介なのだ
本人はきっと文句を言わない
周囲に迷惑をかけたと受け入れる
それが流鏑馬紅海という人間だった
七海は椅子にもたれた
東京へ戻ってきた紅海を見て、少しだけ昔の感情を思い出したことはある
それだけだ…今さら何かを望む歳でもない
だからといって平然としていられるほど割り切れてもいなかった
監視役…五条悟
七海は思わず苦笑した
もちろん強さに関してではない
適性の話だ
五条は守るだろう…誰よりも命懸けで
だが、本人の紅海に対する気持ちの問題だ
中途半端に近づいて紅海を振り回すのではないか…
今は紅海の鈍感さで成立しているが…
遊佐あたりは今頃胃を痛めているかもしれない
少しだけ同情した
ほんの少しだけ…自分の感情と重ねて…