• テキストサイズ

【呪術】もしも、希望の隣に立てたなら。【廻戦】

第31章 変化と進展



ベッドの上で、紅海はまだ状況を飲み込めずにいた

五条は腕を組み、わずかに身を屈める
黒い目隠しをしているのに、視線で鋭く射貫かれた気分だ

「……じゃ、確認ね?最後に覚えてるの、どこまで?」

紅海は眉を寄せ記憶を辿る

『……交流戦の前日は各所に連絡して……
熱が出て……自宅で休んでて……交流戦の日の…遊佐くんと軽く電話して…』

ゆっくり辿る記憶を五条は無言で聞いて頷く

『水飲んで……ベッド戻って……』

ココで止まる
思い出そうとするほど、 霧が濃くなる

『……えっと……』

胸の奥がざわつく頭痛にも似た違和感

『インターホンが……鳴った気がする』

五条の指が、僅かに止まる

「出た?」

『……たぶん』
極端に曖昧だ

『ドア開けて……
…その後、記憶がない」

言い切った瞬間
腹部がズキンと痛む

思わず身体を丸める
『っ……』

五条の手が反射的に伸びるが、 触れる寸前で止まる

「そこから2日分くらい丸ごと抜けてる」

紅海が顔を上げる。

『……2日!?』

「うん」

淡々と告げる
「交流戦は呪霊乱入、宿儺の指盗難、犠牲者あり…内通者の可能性も有る」
紅海に情報共有をする

「で、その間、紅海は熱にも関わらず失踪」

静かに事実だけ並べる
責める響きはないが内容は重い

『……私、もしかして、疑われたりしてる……?』

「違う…拉致だ
結界焼き切られてた…外部侵入確定…呪霊の反応も残ってた」

紅海の背筋が冷える…理解が追いつかない…全然覚えていないからだ

『……でも私……』
夢を思い出す
『……変な夢、見たの…』

五条が反応する。

「どんな?」

『知らない人に手引かれて……ホテル街歩いてて……私じゃない感じで…』

五条は、じっと紅海を見る…見透かされている感覚だ

『……あと、ここ痛い』
紅海は腹を押さえる

五条は斜め上を見ながら言う
「まぁ、そりゃぁ…殴られたからね」
『え?』

「僕が殴った」

空気が止まる
紅海の思考が停止する

『……は?』

五条は肩をすくめる
「安心して?正当防衛」

『ん?説明して???』
少し慌てた声で紅海は聞く

/ 349ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp