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星の歌

第3章 静けさ


早く気に入ってもらわないと。

早く好きになってもらわないと。

早く子供ができないと。

私と離婚が簡単にできないよう、多くの感情で繋がないと。


「おはようございます。イザーク。朝食はもう済みましたか?」

「おはよう、セレン。朝も自分の鑑で済ましてきた。まだ食べていないのか?」

「一緒にと思って・・。」

「そうか、すまない。今日はプラントを回るが、疲れていないか?」

「ええ。」

「もしかするとナチュラルの君に心無い言葉をかける奴がいるかもしれないが、気にするなよ。」

「はい」

それはあなたもではないのか。

「着替えてきますわ。」


「シホ!これからしばらくは彼女の護衛についてくれ。」

ずっと憧れていた人、ずっと好きだった人に結婚相手の面倒を見ろとは、残酷な命令だ。

でも、これは政治的な理由で結婚しただけ。

決してイザークが彼女のことが好きなわけではない。

「は!」

「よろしくお願いします。えっと、シホさん?」

ちょっと頭が弱そうで、いかにも男性が好きそうな感じの女だとシホは感じた。

一番イザークが嫌いなタイプだと心の奥でほくそ笑む。

「見てみてイザーク様!綺麗!!」

「ああ、ここはヨーロッパのパリをイメージした街並みを再現していて・・」

セレンはただ嫁いできただけではない。

国の代表としてコンパスに参加するのだ。

イザークはおそらく聡明な女性が好きだ。

しかし、それは彼女が築き上げてきた性格とは真逆だ。

天然で誰もが守りたくなる可憐さ。

この数年で大きな戦争が2度も起きたと言うのに、何も知らない無邪気さ。

この状況をどうしたものかとぼんやり考える。

「人工的な太陽も月も偽物だと、狭くて閉じ込められてるみたいだと批判する人もいるがな」

「私はどこにいても籠の中だわ。」

「え?」

「意地悪なことを言う人もいるんですね。」

不思議そうな顔をするイザークに微笑んで見せた。
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