第2章 はじまり
ギスギスした雰囲気が全くなかったわけではないが、何事もなく披露宴も終わりイザークはホテルの部屋に戻る。
「戦闘に出るより疲れるな・・・」
1人呟きながらボタンを緩める。
「お戻りですか?」
「うぉ!!?」
誰もいないと思ったはずだが、しかし夫婦になったのだから同じ部屋は当たり前か。
「セレン、いたのか。」
「ええ、その・・。もうお休みになられますか??」
セレンは薄いネグリジェに着替えていた。
「ああ、先に寝ててくれ。仕事がまだ残っているんだ。すまない。」
優しい手つきでベットに促す。
「あ・・・」
普通は初夜を迎えるのだろう。
仕事と言えば何も言えない。
「そうですか。あまり無理しないでくださいね。」
ほっとはする。
知らない男性に抱かれるなんて。
でも私の目的は、ここに残ること。
純潔を奪われたくらいで離婚できないなんて中世のような古い概念はないが、子供でもできれば別れにくいだろう。
「ああ。今夜は疲れただろう。明日からも忙しいだろうから、ゆっくり休んで。」
イザークは最大限優しく笑いかけてみる。
ちょっと頬が引き攣りそうなほどに。
「わかりました。先に休ませてもらいますわね。」
抱き上げてベットに優しく寝かせる。
「敬語話じゃなかったのか?」
ほおに優しくキスを落とす。
最大限の敬意を込めて。
「ええ、おやすみなさい」
「お!?お前!今日結婚式したばっかだろ!?」
艦内にいたディアッカが驚いて思わす咳き込む。
「今日は初夜だろう??結構美人でラッキーだったじゃん。あれは俺たちコーディネーターでもなかなかいないぜ。」
「気色わるいことを言うな!!お前とは違うんだよ俺は。」
「何、今日はここで過ごすわけ??彼女家に泣きついちゃったらどうするよ。」
「そこまで馬鹿じゃなさそうだ。」
「何?気に入ったの?」
「そう言うわけではないが・・・。まだ始まったばかりだ。何事も焦る必要はない」