第2章 はじまり
式はプラントで行われることになった。
ウェディングドレスを着て、ダーリア王国からプラントに向かい、式までも全世界に中継される予定だ。
公の場に出ることの少ない王女の突然の結婚は大きな話題を読んだ。
噂に違わない美しく、まだあどけなさがどこか残る初々しい花嫁。
王城を歩き群衆に手を振る姿は品があり、ただどこか緊張してあるようなその姿に皆庇護欲がそそられる。
「お前の花嫁人気じゃん。美人だし、良かったな。」
どこか面白そうにからかうディアッカをイザークは睨みつける。
まぁ、この話が上がった時、誰もがまるで人柱にでもしてしまったかのような罪悪感を感じていたがそれもだいぶ薄れ軽口を叩けるようになったのは良かったのかもしれない。
この男にからかわれるのは気に食わないが。
「容姿などどうでもいい。」
それよりも気になるのは性格だ。
嫁いできたというのならコーディネーターを少なくとも毛嫌いすることはないだろう。
気になるのは、過保護に育てられたという点だ。
「シャトルに乗ったみたいだぜ。俺たちも向かえ入れる準備をしないとだな。」
今更拒むことはできない、気を引き締め直してディアッカの後に続く。
対面した花嫁は思ったより小柄でか弱い少女だった。
確かに皆が言うように整った顔立ちをしている、コーディネーターの中でも美少女の部類に入るだろう。
手を取り、左手の薬指に指輪をはめる。
ヴェールをあげイザークはセレンに口付けをする。
まるで絵画のように完璧に誰もが目を奪われた。