第1章 突然の政略結婚
「コーディネーター達は美男美女が多いと言う。お前も虜になってしまうかもな。」
仲良しという言葉では片付けられない程二人の距離は近い。
それは噂になる程ー。
「もう、お兄様ったら。お兄様ほどかっこいい人なんてこの世にいないわ。」
いつその愛おしそうになでる手がいつ私を痛めつける手に豹変するのか。
ずっとずっと張り詰めて生きてきた。
「でも、この国のためのなら頑張るわ、私。」
寂しそうに、健気に笑って見せる。
彼が愛する妹のように。
その様子を見て満足げな顔を見せる。
「この愛の印は消していかないとな。」
セレンにだけ聞こえるように耳元で囁いた。