第2章 革命の芽吹き
「サッカーなんてくだらねぇモンは……必要ねぇ!」
怒号と共に飛んできたサッカーボールが、目の前のゴミ箱に綺麗に収まる。
見張ってるのがバレたかと思ったが、コートの中の様子を見る限りはそういう訳でもなさそうだ。一安心、ナイスコントロール。
かと思えば、正面に出てきた茶髪の少年の腹部に向かってシュートを叩き込む。
天馬と呼ばれた少年はそのままコートに叩き落とされ、教員と思しき女性が彼の元へかけていった。
……今日は随分と気が立っているというか、普段の調子ではないように思う。
こんなにボールを杜撰に扱う京介は正直かなり久々に見た。
どれだけ苛立っていようともサッカーには真摯に向き合うのが彼の信条だと思っていたし、他のシードとの間で口論になっていたのも見かけた。
そんな彼が、どうしてここまでムキになって粗暴な態度を見せているのだろうか。
僕の知る京介の一面ではとても考えが結びつかなかった。