第4章 ヤドリギと流れ星
「あ、」
僕の漏れ出た声で、京介の扉をノックしようとした手が止まる。
なんだと言わんばかりに睨みを効かせてくる眼光は鋭く、平気だと分かっていながらも少々後ずさってしまう。
「そういえば、白竜からの伝言を預かってたんだった」
「白竜から?」
「うん。再現するね」
面倒がられると思ったら扉に向いていた身体をご丁寧にこちらに向けてくれたので、これはミスったなと思った。
彼は皆が思っている以上に丁寧な人間であることを失念していた。
「ん゛ん゛っ……『失望した。』だってさ。相変わらず自分勝手だね、彼」
「……そうか」
なにか言いたそうな顔をしつつも、扉に目線を戻して京介はノックした。
……今、絶対似てないって言おうとしただろ。
残念ながら、僕もそう思う。