第29章 媚薬キャンディ(R18)
キャンディが口の中で半分くらいになった頃…。
なんか身体が熱くなってきた気がする。
頭もぼっ〜とするような…。
お酒のせいかな?
でも、お酒の入ったお菓子なら何回も食べたことあるけど、こんなふうにならなかったけどな…。
逢坂くんが私の隣にそっと座る。
あれ…? なんかやたらドキドキする。
いつも以上に…。
「キャンディ美味しい? ゆめちゃん、いい匂いする」
彼が私の口元に顔を寄せる。
え…? 逢坂くんのほうが…なんかいい匂いするよ…?
「美味しいよ…。このキャンディ…」
私はなんとか質問に答える。
彼が私の目をじっとみつめる。
どうしよう…。
なんか目がうるうるしてくる…。
「僕も食べてみたいなぁ…。ちょっとちょうだい」
「え…どうやって? んっ…」
彼が私の唇に口をつける。
そして、唇のすき間に舌を差し込む。
あっ…なんか…。
舌が唇に触れただけで、身体中にビリビリ…響く…。
彼の舌が、私の舌に触れる。
「んっ…ん…うぅ…ふ…はぁ…はぁ…ん」
塞がれた唇から、私の喘ぎ声が漏れる。
え…あ…いきなり気持ちよすぎ…なんで…?
私は彼の腕をぎゅっと握る。
彼の舌が、私の口の中から溶けたキャンディを探りあてる。
そしてそれを取り、唇がそっと離される。
「本当だ。美味しい」
彼が悪戯っぽい顔で微笑む。
私の身体が小さく震えてくる。
もうちょっと…キス…
私は彼の目をじっと見る。
「返して欲しい?」
彼が私に問いかける。
私は頷く。
返して欲しいわけじゃないけど…
もうちょっとチュー…
彼は舌をちょっと突き出す。
小さくなったキャンディが舌先に乗ってる。
私は彼の舌先に吸い付く。
甘い甘い彼の舌…。
キャンディごと舐めまわす。