• テキストサイズ

逢坂くんの彼女

第27章 期末


「逢坂くんのノート綺麗にまとまってるね…。
同じ先生に教わっているはずなのに、なんかわたしのと違う…。
あ!わたしのノート、ここの現代語訳抜けてる…。
写させてもらっていい?」

「うん、いいよ」

私は逢坂くんのノートを写す。

字も綺麗で読みやすいな…。

私も真面目に勉強してるつもりだったのに、テスト直前まで現代語訳が抜けてるのに気がつかないなんて、はぁ…。

逢坂くんは勉強出来るし、かっこいいし、優しいし…。

それに比べて私は勉強出来ないし、だからってスポーツが得意ってわけでもなく…。

逢坂くんは私の何が良くて私と付き合ってくれてるのかな…。

見た目も言うほどたいしたことないし、性格も微妙…。

なんでかなぁ。なんでなのかなぁ。

チラッと彼の様子を盗み見てみる。

真面目に勉強してる…。

それに比べて私はくだらないこと考えすぎ…。

逢坂くんがノートにサラサラと書く文字…綺麗だし、指も綺麗…。

あぁ、あの指で…あんなことされたり…。

ああもう邪念が!

ただでさえバカなのに余計にバカだ。

とりあえず邪念を払うつもりで机にバッと顔を伏せる。

……。
/ 150ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp