第3章 【始まりはいつも突然っとミサカは決めポーズで言い放ちます。】
「不服ではありますが…、ご馳走様でした。っとミサカは深々と頭を下げます。」
「不服なんだ。…で?君は行く所とかあるの?」
「特にはまだ…「いーざーやーくーんっっ!!」…は?」
目の前で笑っていた折原が吹っ飛んで行った。
飛んで来たのはコンビニのごみ箱
10841号は冷静にごみ箱が飛んで来た場所に目をやる。
そこには物凄い殺気を纏ったバーテンダー姿の男…。
「貴方があのごみ箱を投げたのですか?っとミサカは首を傾げて問い掛けます。」
「あ″?……おぉ…。」
「おー、ぱちぱちぱち。」
「?!棒読みかよっ?!」
呑気に無表情で拍手をする10841号にツッコむバーテンダーの男。
バーテンダーの男は自分のコトを恐れる様子の無い10841号に調子が狂う様だ。
「やあ、シズちゃん…相変わらず加減無いよね。」
「……池袋には来るなって言ったよなァ??
いざやぁ?!!」
ようやく起き上がった折原にバーテンダーの男は雑草を抜き取るかの様に標識を抜き取り構える。
「ザ・馬鹿力。折原臨也、貴方は相当陰湿な事を仕出かしやがったんですねっとミサカは呆れからくる溜め息を付きながら首を振ります。」
「酷いなァ…10841号ちゃん。
ーーー助けてよ。」
「嫌ですっとミサカはキッパリと断りの言葉を口にします。」
釣れないなァとか何とか言っている折原を無視して10841号はバーテンダーの男に向き直った。