第7章 【かに玉かに玉かに玉かに玉かに玉…とミサカは早口で呟きます】
《やよい、出来たのだが…》
「むっ今行きますっとミサカは食卓テーブルへ軽い足取りで向かいます。」
駆け寄ったテーブルにはホカホカと美味そうに湯気をたてるかに玉。
ふむふむ、静雄(男性)とは違った女性らしい柔らかさが表れますね。
「いただきます。と、ミサカはさっそくスプーンで掬います。」
……
《ど、どうだ?新羅以外に食べさせた事ないんだ…》
「( ̄,′△. ̄)」
……35点…、、
「……美味しいです…と、ミサカは高評価を口にします。」
不味くはないし、その…凄く美味しいとも言いづらい…
”あの野郎”…、…まあ、セルティ姉さんが大好きだからこそあんなにベタ褒めだったんでしょうね…と、ミサカはリア充への悟りを展開します
《おかわりもあるからな!》
「あ、はい…いただきます…」
嬉しそうにされるとつい、ね……
((よっ迎えに来たぞ…って何だよ))
((良心がぁーーー))
((?どうしたんだ、お前…))
((あれ?セルティ嬉しそうだね?))
((ああ、わかるか?無表情なやよいが初めて表情を見せてくれたんだ、私の手料理で!また作ってやりたいな))
((えー!ちょとちょと!俺が居るのにやよいちゃんに靡かないでよセルティ!!))