第3章 【始まりはいつも突然っとミサカは決めポーズで言い放ちます。】
ぐ~っ
10841号のお腹が鳴る。
お金も手に入った事もあり10841号は手頃な飲食店を探して居た。
「寿司は良いよー。寿司は美味いよー。サービスするよー。」
「ムッ…サービス……!」
きゅぴーんっとミカサレーダーが発動。10841号は駆け足で外国人の呼び込みに近付く。
「Ou、お嬢ちゃん。サービスするよー。寿司は良いねー、寿司食べるねー」
「食べますっとミサカはサービスに期待しながら申し出ます。」
手をシュバッと上げ、詰め寄る10841号。
そんな彼女に嬉しそうに外人男性は10841号を寿司屋に案内した。
「むぐっむぐっ…んー、このチーズ寿司は独特な味で美味しいですねっとミサカは次のねたに手を出しながら評価を口にします。」
「僕は断然大トロだけどね。」
「……?いつからそこに??っとミサカは誰だお前っと訴える様な目で聞いてみます。」
「あっはは!
喋り方、本当に面白いね~」
何時の間にかレギュラー面で前に座って男が大トロを頬張っている。
「…そーですか。質問に答えてくれないんですか。そーですか。」
「まーまー、そう拗ねないでよ」
眉を顰める10841号。
男は肩を竦め、最後のねたを口に放り込んだ…
「むぐもぐ…、僕は折原臨也。情報屋をやってる‥君は?」
「ずず…っ…私はシスターズ、欠陥電気(レディオノイズ)10841号です。」
「…ふーん。よろしくね?”10841号”ちゃん(欠陥、ね…結構なワケありな感じか……)」
緑茶もたまには良いものですね…
この折原臨也と言う男はどことなく"いけすかない"雰囲気。
面倒くさい事になりそうです…。
「私はあまり"よろしくしたくない"ですねっとミサカは真意を包み隠さず貴方に伝えてみます。」
「えぇ~?酷いなァ??」
立ち上がり会計を済ませようとする10841号を制し、折原が金を出した。
「僕の奢りで良いよ。」
「……裏がありますねっとミサカは嫌な予感に身構えます。」
「大丈夫大丈夫~もう少し話したいだけだからさー」
ジト目で見つめてくる10841号に構わず折原はパッパと会計を済ませた