第6章 【折原臨也の独白です。とミサカは舌打ちしながらも紹介します】
「ーーってお話!」
「なんか、貴方らしくなくて気持ち悪いわ…」
「ひっどいなぁ浪江さん。気持ち悪いは無いんじゃないの??」
「はぁ…そのまだ見ぬ10841号(女の子)が可哀想に思えてくるわ…よりによって”こんなの”に好かれてしまうなんて…。」
浪江の言葉に肩を竦める臨也。
呆れた様子で部屋を出て行く浪江を最後まで見届けた後、クルクルと椅子で回り始めた。
「秘策を考えなくちゃ…あの子は静ちゃんなんかには勿体無い。」
椅子の回転を止め、机に向き直り、チェスや将棋やら混ざった盤の”駒を一つ”増やした…。
ーーー必ず手に入れたいな…
”彼女”が舌打ちした気がした。