第2章 承認
「よし!」
近藤が手を打った。
「せっかくの歓迎だ、今日は存分に酒を飲もうじゃないか!」
「えっ……いいの!?」
藤堂が目を輝かせて身を乗り出す。
「もちろんだ。祝いの席に酒は欠かせん」
近藤は豪快に笑い、土方に視線をやる。
「どうだ、トシ。今日くらいいいだろ?」
「……全く」
土方は呆れたように鼻を鳴らした。
「隊士どもが酒で乱れるのを、誰が締めると思ってるんだ」
「そこを頼むよ、土方さん」
永倉はにやりと笑い、土方の返事を待たずに声を張り上げた。
「おーい!酒を持って来てくれ!」
雪村や井上源三郎、山崎丞がいそいそと動き出す。
ほどなくして大きな徳利や膳が運び込まれ、部屋いっぱいに香りが広がる。
「おおっ、酒だ!」
藤堂が待ちきれずに盃を手にする。
「霧島!これが新選組の宴だ!腹いっぱい飲めよ!」
霧島は少し戸惑いながらも、盃を受け取った。
「……ありがとうございます」
沖田がその横からひょいと覗き込み、茶目っ気のある笑みを浮かべる。
「飲めないなんて言わせないよ?ここじゃ酒に弱いのも立派な欠点だからね」
「ははっ、霧島くんを困らせてやるな」
近藤が笑い、部屋中が和やかな空気に包まれる。
盃と盃が重なり、乾杯の声が響いた。