第3章 プライベートアイ
警察庁にある自分のデスクをみた私は絶望し、みんな帰宅し誰もいない部屋で独り言を呟く。
「はぁぁぁぁぁっ……。疲れたぁぁぁ……。もうドッと疲れた」
時計はすでに23時を指している。
私は机に突っ伏した。
「急ぎの案件ばっかりだから、早くしあげないと…」
涙目で、空へつぶやく。
「でも、なんてブラック……」
捜査一課も忙しいが、私にしかできない仕事もたくさんあるため、公安の仕事も山ずみ…朝日が昇るまでにはかえりたい。
(やるしか……ない……)
気合を入れて、報告書を仕上げる。
「よし、終わった!」と声に出したのも束の間、隠れていた急ぎの案件の山をさらに見つけてしまった…。
「……うそでしょ…。まだこんなにあったの…?」
想像を遥かに超える量の資料の山が鎮座していた。
とりあえずコーヒーを買ってデスクに戻る。
「カフェインのお力をお貸しください。…よし、やる!」
資料にとりかかろうとした、そのとき、メッセージがなった。
ピロリン
「……ん? こんな時間に誰だろう?」
スマホの画面を見ると、通知には一通のメッセージ。
──差出人:降谷零
今日はお疲れ様
久しぶりに一課で働いてる陽菜を見れて新鮮だった
明日、空いた時間にポアロにきてほしい
まってる
それは、久しぶりにきた降谷さんからのメッセージだった。
この間の1件から、なんか降谷さんがおかしい。
苦労して置いた距離を再び縮めようとしてきているような気がする。
まさか、風見さん話した?
いや、でもあの口が堅い風見さんに限ってそんなことないよね?
考えても仕方ないから仕事仕事!
結局、全てが片付いたのは午前3時をまわる頃だった…。