第20章 『独占欲×依存』斎藤一編*
その日、わたしは隊士たちと楽しそうに話していた。
それを斎藤さんが見ていたなんて、気づかなかった。
夜――
「来い。……話がある」
何も言えずに連れられた先は、彼の部屋。
戸が閉められた瞬間、彼の声が低く響いた。
「今日、他の男と笑って話していたな。……隣に立って、肩が触れていた」
「あ……それは……」
「言い訳はいらない。……俺は、冷静でいようと思ってた。だけど――もう無理だ」
鋭く光る眼差し。
そのまま押し倒され、帯が乱暴に解かれていく。
「や……斎藤、さん……っ」
「泣いても、止めない。……俺以外を見た罰だ」
無理やりじゃない。けれど、容赦のない動き。
唇を塞がれ、敏感な場所を責め立てられて、
次第に息が乱れていく。
「……声を出せ。おまえが誰の女か、刻みつけてやる」
「んっ……ぅ、くっ……」
「もっと、だ。……壊れるぐらい、俺を覚えろ」
ぐいと抱き上げられ、
深く奥まで、貫かれて――
目から生理的な涙がぽろぽろと零れる。
「もうっ……むり……っ、斎藤、さん……っ」
彼はその言葉にも止まらず、
ただ強く、深く、何度もわたしを抱きしめた。
「全部、俺だけに見せろ。
……おまえの身体も、泣き顔も、甘える声も」