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夢のあとさき、恋のまにまに

第15章 プチデート〜全員まとめ〜



〜沖田総司と町の甘味処へ〜

「ここ、美味しいよ?ほら、口開けて」

差し出された串団子を、恥ずかしながら一口食べると……

「ん、かわいい顔。……だめだ、全部見たい。君の笑った顔も、困った顔も、……甘える声も」



〜土方歳三と川沿いの散歩〜

「ほら、手を貸せ。足元、悪いからな」

ぶっきらぼうだけど、しっかり指を絡めてくる彼の手。

「……隣にいてほしい。おまえがいないと、呼吸が乱れる。……どうしちまったんだろうな、俺」



〜藤堂平助と市場巡り〜

「ももかちゃん、ほら!飴細工!あの髪飾りも似合いそう……手、離しちゃだめだよ?」

にこにこ笑う平助くん。だけど、ふいに人通りが少なくなった路地で、真剣な顔に。

「……ぎゅーってしてもいい?」

抱きつかれた瞬間、彼の肩が少し震えていることに気づく。

「……好きすぎて、ちょっとこわいくらいだよ」



〜永倉新八と縁日で〜

「お、射的だ。……なあ、景品取れたら、なんかくれる?」

楽しそうに的を狙う新八。
そして景品の髪飾りを手に、にっこり笑うと——

「これ、絶対似合うって思った。……つけさせて」

ふいに顔が近づいて、そっと耳の後ろに飾られた。

「……その顔、反則だろ」



〜斎藤一と秘密の桜の下で〜

「……ここ。誰にも教えていない場所」

人けのない丘の上、満開の桜の木の下。
斎藤さんは黙って隣に座ると、わたしの髪をそっと梳いた。

「桜が綺麗でも……俺には、君の方が眩しい」

そして、彼はゆっくり手を伸ばし、わたしの唇に……指先だけ、そっと触れて——

「……この先は、君が望んだ時に」


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