第13章 💜永倉新八ルート
『夜の告白編』
月明かりに照らされた廊下。
低く優しい声がして振り向けば、そこに立っていたのは新八さんだった。
「……ここにいたのか」
「なんとなく、寝つけなくて……」
そう答えると、新八は笑みを浮かべたまま、隣に腰を下ろす。
「俺もそう。……いや、たぶん、ももかちゃんのこと、考えてたからかな」
ドキリとして顔を上げると、新八さんは少しだけ照れたように笑って、真剣な眼差しを向けてきた。
「……俺は、君が好きだ。誰よりも、本気で」
そのまま、ゆっくり身体を引き寄せられて——
唇が、優しく重なった。
強くもなく、急がず、けれど心に深く届く口付け。
「……こうしてると、夢みたいだな」