• テキストサイズ

夢のあとさき、恋のまにまに

第11章 💙土方歳三ルート


『初めての添い寝編』


「俺の部屋、狭いぞ。……文句言うなよ」

ちょっと不機嫌そうに見えたけど、布団はきちんと二人分敷いてあって、お茶も淹れてあって……

そこには、土方さんなりの''おもてなし''が詰まっていた。


「気を遣ってくれてるんですね。……ありがとうございます」

「別に、当たり前だろ」

(ツンツンしてるのに、めちゃくちゃ優しい)


夜、布団に入って背を向けたままの土方さん。

だけど突然、ぐっと引き寄せられて、そのまま後ろから抱きしめられる。


「おまえ、誰にでもああやって笑ってんのか?」

「え……?」

「見てて、腹立った。おまえが他の男に気を許してんの。……だから、俺にだけは、特別な顔、しろ」

耳元でそんなこと囁かれて、身体が熱くなった。


「……俺もわかんねえんだよ。女にこんな風に執着したこと、ねえからな。でも……おまえだけは、離したくねえ」


照れ隠しなのか、土方さんはそれっきり口をつぐんでしまった。

でもその腕は、夜が明けるまで一度も離れなかった——

/ 126ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp