第10章 🩵沖田総司ルート
『初めての添い寝編』
「ももかちゃん、こっちこっち。布団、こっちに敷いといたから」
そう言って微笑む沖田くんの部屋は、蝋燭の明かりに照らされてほんのり暖かい。
ふかふかの布団の隣に彼がすでに座っていて、わたしが来るのをずっと待ってたみたいだった。
「……なんだか緊張するね、こうやってふたりきりだと」
「う、うん……わたしも……」
「大丈夫。何もしないよ。……''まだ''、ね」
(''まだ''って……そんなの、ドキドキしちゃう)
布団に入ると、沖田くんはすぐそばに寝転がって、顔を近づけてきた。
「目……とろんとしてる。眠いの?それとも……照れてる?」
「……どっちも、かも」
「そっか。じゃあ、ぎゅってしてあげる」
すっと、沖田くんの腕がわたしの腰に回って、あたたかく抱きしめてくれる。
「俺さ、本気で、ももかちゃんのこと好きなんだ。冗談とかからかいとか、そんなんじゃなくて」
「……わたしも、ドキドキしてる。沖田くんのこと、すごく……」
「じゃあ、今夜だけでも、俺のことだけ考えて」
そう言って、額にそっとキスを落としてくれた。
心臓がとろけそうなほどのぬくもりに包まれて、気づけば安心して、彼の胸で眠っていた——