第9章 『恋の包囲網、急加速!』
屯所での生活にもすっかり馴染んだある夜。
廊下を歩いていると、なぜかみんながわたしの部屋の前に集合していた。
沖田くんは微笑みながら、「ねえ、ももかちゃん。今日のご飯、俺と一緒にどう?」と甘く誘い、
土方さんは壁にもたれたまま「あんまはしゃぎすぎんなよ」と言いながらも、心配そうに視線を送ってくる。
平助くんはわたしの腕を掴んで「俺んとこ来てよ!面白い話あるからさ」と笑い、
新八さんは「まったく、俺を差し置いてお前ら……今日はオレが付き合う番だろ?」と困ったように笑っている。
(えっ……これ、どういう状況!?)
「俺は、ももかの護衛を命じられている。……付き合うのは、妥当だ」
斎藤さんの冷静な一言に、一同沈黙。
「まさか……全員、わたしを……?」
「うん、大好きだよ、ももかちゃん♡」
沖田くんがさらっと言って、わたしの心臓が破裂寸前になる。
「うるせえ、先に惚れたのは俺だ」と土方さん。
「オレは一目惚れだったんだけどなあ〜?」と新八さん。
「俺、誰にも譲らないからねっ!」と平助くん。
(……うそ、ほんとに、恋の包囲網……!)
「——今夜、誰と寝る?」
※ルート分岐
🩵沖田総司ルート20p〜
💙土方歳三ルート24p〜
💚藤堂平助ルート29p〜
💜永倉新八ルート34p〜
🩶斎藤一39p〜