第45章 輝く舞台、愛される存在
石村に抱き上げられたまま、温かい拍手と歓声に包まれてステージを後にした。
舞台袖に降りると、照明の熱と、客席の熱気と、胸に残ったいろんな想いが一気に溶け合って、膝が震える。
「……すごかったぁ……」
石村はまだ耳まで真っ赤。
でも、しっかりを支えたまま優しく下ろす。
石「本当に……本当に、ありがとうございました……!一生忘れません……!!」
「こちらこそだよ彰。すごく、素敵だったよ」
その一言が、石村の胸の奥にまっすぐ届く。
石村は“泣いちゃいけない場面だ”と必死で堪えるように顔をくしゃっとさせて、深々と頭を下げて控え室へと戻っていった。
衣装を脱ぎ、落ち着いた服に戻ったが会場の出口へ向かうと、
壊「さん!!!」
壊理ちゃんが、ぱあぁぁっと光った笑顔で走ってきた。
その後ろには通形と緑谷もついてきている。
壊「すごかったの!すっごく……すっごくきれいだった……!おひめさまだった!!」
その笑顔に、胸がぎゅっとなる。
は思わず壊理ちゃんを抱きしめた。
「壊理ちゃん……良かった…っ!!」
壊「えへへ……!」
嬉しそうにぎゅうぅと抱きつき返してくる壊理ちゃんの温かさに、の目にも涙がにじむ。
通「いやー!さん、本当に綺麗だった!」
緑「本当です!!ぼ、僕も……胸が熱くなって……っ!」
祝福を受け、ようやく文化祭が終わったことを実感する。
そのあと片付けをみんなで終え、最後の職員集合のため、は静かに職員室へと向かった。