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【ヒロアカ】愛と癒しの代償【R18】

第45章 輝く舞台、愛される存在


相「…………これ」

ポケットから、小さな黒いベルベットのケースを出す。

「え……?」

相「……その……が嫌じゃなきゃ、受け取ってほしい」

ケースを開けた瞬間、ステージで使ったあのダイヤモンドのネックレス が光る。

「……っ、これ……!」

相「日頃のお礼と……俺はこーいうのよくわからんが…、これは、似合うと思った。それだけだ」

その不器用な言葉がまっすぐで、胸がきゅっとなる。
林間合宿の“お守り”みたいなものとは違う。本当に、相澤から“贈られた”もの。

「ありがとう…ございます。嬉しい…」

ネックレスをぎゅっと握りしめ、嬉しさを噛み締める。

「つけて…くれますか?」

相「っ…、あぁ」

あの時みたいに。
相澤の指先が髪をすくい上げ、肌に触れる。
そしてゆっくりと手がの首元を回り、小さなダイヤモンドが胸元で輝く。

「わぁ…綺麗……」

相「やっぱり、よく似合う」

静けさが降りてきて、2人だけの世界が閉じる。
心地よくて、でも少しだけ切なくて。
踏み出せば何かが変わってしまう気がして、どちらも言葉を飲み込んだまま立ち尽くす。

は、小さく息を吸って相澤に目を向けた。

「来年も、再来年も、ずっと。近くで支えてください」

その言葉に、相澤の目がわずかに揺れ、見開かれる。

「……教師として」

静かに目を伏せながらそう続けると、胸の奥がひどく痛んだ。
寂しい表情にさせているのは自分のせい。
それは十分わかっているのに。

相澤は、ほんの一瞬、言葉を探すように喉を動かす。
言えなかった何かが、夜の静けさに沈んだ。

相「……あぁ、もちろんだ」

そう言うことしかできなかった。

ふたりは並んで歩き出す。
触れない距離、でも確かに近い距離で。
ダイヤの光だけが、まだ終わらない想いのように静かに揺れていた。

こうして、文化祭の夜は幕を下ろした。
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