第1章 黒の教団
3人で監視室まで急ぐと既に大人数の科学班員がいた。
「室長、なにがあったんですか。」
「大丈夫大丈夫、神田くんが向かったから。」
監視画面に映ってる白い髪の少年、に刀を向けてる神田。
その間に立って猫から人の姿に変わり神田の刀を防いでるのは
「かっ……母様っ!?」
「えっ」
室長が少年、アレンをヘブラスカの所に連れて行ったりとか色々するからその間母様を監視しててくれと言われ誰もいない研究室の1つでマービンと並んで座り、横ではタバコを吸いながら足を組み座る母様。
母様ってイラついてる時に足組むんだよな。なんでイラついてるのか理由は分からないけど。
10数年ぶりに会うから気まずいし、マービンも初めて会う義母って事で緊張してるようで無言のまま時間が流れる。
フーッと煙を吐くとタバコを灰皿に置いてやっとこっちを見た。
「久しぶりだな、ティア。」
「お、お久しぶりです……じゃなくて!なんで母様年取ってないんですか!?猫の姿になってたのもどういう事なんですか!?」
「どっちの理由も私が人間じゃないから。以上。」
いや何も分かんないんですけど。また流れた沈黙の空気を破るように、ノックの音が響いた。
「サンドイッチを持って行ってとジェリーさんに頼まれたんですが…また後にした方がいいですか?」
「ロマノ、いや、ちょうど、お腹空いてから助かるよ、ありがとう。」
ロマノが机にサンドイッチの入った籠を置きチラリと母様を見てニコリと笑う、そして頭を下げて出ていった。
「あいつロマノっていうのか。」
「え、は、はい。」
ロマノはかなりの美形で科学班の女性班員とかからモテるし母様もちょっと気に………いや、あの超クールな母様に限ってないない。
籠の中のサンドイッチは食パンで作ったものじゃなくてイングリッシュマフィンのサンドイッチだった。
母様に差し出してみたけど顔を顰めて要らないと言われた。母様こういうの嫌いだったっけ?まあ、いいか。