第24章 ズルイヒト♭⑥
「へぇ、お前らがそこまで言うなんてな。嶺二を落とした奴なら見てぇもんだ」
「ちょっとランラン、愛梨ちゃんは見世物じゃないよ」
「...やっぱり、見舞いの奴か」
しまった、ランランも愛梨ちゃんに会ったことがあるんだった。
別に隠したい訳ではないが、なんだかんだで、ランランやミューちゃんは相手を大事にするタイプである。今までの僕ちんのこともあって、付き合っても居ない子に手を出している状態なのだから、少々後ろめたい。
いつもならさらっと、そんな風に見える~?なんて言えちゃうのに、言葉に詰まる。
「寿、お得意の調子が悪そうだな」
「....ふーん。それが返事ってことで。今までに無いレイジのデータが取れそう」
「へいへい、嶺二にもようやくって事かよ」
「...えー、急に何なに??そんなに僕ちんのこと気になる??みんなに好かれちゃってー、僕ちん照れちゃう!」
「黙れ」
「ウザイ」
「うるせぇ、鏡見て出直してこい」
そう足蹴にされなくても分かってる。たぶん、僕の顔は赤い。
も~!嶺ちゃん泣いちゃうぞ!...なんて騒いでみるけど、結局、この4人でいる時が、一番僕の本音や本性が出てしまうんだと思う。
性格も考え方も何もかも違う僕らには、なんだか不思議な縁を感じて、目に見えないキズナで繋がってる感じ。
前世とかで家族だったかもね。
そんな事を伝えたら気色悪いって言われたこともあったけど。
えー、じゃあトイレ行っちゃうもんね。ランランも行く?
そう伝えたら2度目の足が飛んできた。しぶしぶ一人で向かうと、使用中の文字。ついでにスマホ忘れたのに気がついて席に戻ろうとしたら、聞こえて来た会話。
「.....で、今度は大丈夫なのかよ」
「詳しくは知らんが、1番マシなのでは無いか」
「マシって...ランマルもカミュも、相手いるのに口悪いよね」
「「ほおっておけ(ほっとけ)」」
「僕としては、レイジと彼女が上手くいったら良いな、とは思ってる」
「ほんとに珍しいな...藍がそう言うなんてよ」
「レイジも水野さんも、研究の為に一緒にいるって言うけど、僕が知ってる行動心理だと、それだけじゃない思うんだよね。それに...」
「「それに?」」