第24章 ズルイヒト♭⑥
「おい、追加の肉まだか」
「季節のデザートもだ」
「ちょちょちょい!どれだけ食べるの2人とも!」
「これ、ご当地限定だって」
「む、ならばそれも追加だ」
「僕ちんのお財布空にするつもり?」
と、相変わらずの4人で久しぶりに集まった休日。
本来ならば、愛梨ちゃんと旅行だったんだけど、急遽、あっちの家の都合で行けなくなってしまい、また延期かとしょんぼりしちゃったんだよね。そんな時、スマホに通知が届いた。
『飯奢れ』
多分、僕が風邪を引いた時の看病のお礼をしろ、ってことなんだと思う。
それならば、と全員に声をかけたところ、僕の奢りならばと集まった次第だ。なんだかんだで、変わらないなぁ、僕ら。
「それで結局、レイジ」
「んー?何なにー?」
「水野さんと付き合ってるの?」
その言葉で、ピタッと止まった僕に、3人の視線が集まる。
これまで、僕に相手がいることはあったし、恋愛話だってしたこともあるけど、なんだかいつもと違って、視線が気になる。
普段ならどうでも良い、みたいな顔をしているミューちゃんやランランだって、こちらを見てくる辺り、気にしてるんだろう。
なんて答えれば良いだろう。そう思いながら、グラスを傾ける。
「んー?急にどうしたのアイアイ?」
「だってレイジ、最近、水野さんにだけ、ちょっとキモチワルイ」
「ぶっ!!」
「っ!?黒崎!唾を飛ばすな!!」
「ちょっとランマル、汚い」
むせ込むランランに対して、おしぼりを渡すアイアイ。
「っ...お、おまっ...ふはっ!き、気持ちわりぃ...って...くくっ」
「キモチワルイは言いすぎ?じゃあ、いつもの5割増でウザイ」
机をバンバン叩いて大笑いしてるランランに、鼻で笑ってくるミューちゃん。いくら飲んでるからとはいえ、ちょっと君ら失礼過ぎやしないかい?
「キモチワルイ、って酷いなぁ。普通に接してるじゃーん」
「寿がウザイのはいつものことであろう。が、分からんでもない」
「僕が知ってる限り、今までの接し方とは全然違う。彼女だって、普段は落ち着いてるけど、レイジが絡むと、ちょっと変だもん」
「ふん、以前にも増してとなると、奴にも同情せざるを得んな」