【NARUTO】ごめんなさいから始まる物語【トリップ】
第2章 退院
一週間が経った。
私は相変わらず全身を痛めてはいれど、上半身を起こすことくらいはできるようになっていた。
私の病室には毎日あの銀髪の男が訪ねてきて、
しばらく部屋の隅で本を読んでは帰っていった。
なんとなく話を聞いていくうちに、彼は『はたけカカシ』という名前で、
木ノ葉隠れの里は忍が住む場所だということが分かった。
私はというと、忍者が実在しているということ、ただし私が知っている忍者とは異なることに驚いていた。
(忍者って、迷信だと思ってた…)
だが、忍として生きている彼にはそんなことは言えず、
ただただ関心するのみであった。
彼はというと、特段私には興味のない様子で、だが自分の職務を果たすべく私の見張りをしているようだった。