【NARUTO】ごめんなさいから始まる物語【トリップ】
第6章 再開
「あの…、カカシさん、私のことについて、何か分かりました?」
歩きながら、カカシに聞いてみる。
「…特に、進捗はないそうだ」
「そうですか…」
少しがっかりしたような心持になるが、思い出せば私は一度身投げした身だ。
元の世界に戻れたとて、ろくな人生が待ち受けている訳でもあるまい。
「ま、私がここに害を与える人間でなければ、何でもいいんですけどね」
七海は笑う。
それは、世界のすべてに絶望したような、すべてを許したような、笑顔だった。
カカシは何も言わず、ただ二人で帰り道を歩いた。