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【NARUTO】ごめんなさいから始まる物語【トリップ】

第6章 再開


あれから、およそ三ヶ月が経過した。

七海はというと、新しい生活にそれなりに慣れてきていた。
休日は町に繰り出し人並みに遊び、親しいとは言えずとも、知り合いを少しずつ増やしていた。

忍の里で、忍として生きない人生を、ゆっくりと歩みだしているようであった。



ある日の午後、七海の家に珍しくカカシが訪ねてきた。

呼び鈴が鳴り、ドアを開けると、いつも通り落ち着いた様子のカカシが立っていた。

「あ、カカシさん…どうなさいました?」

「実は、君の近況を火影様に報告する必要があってね。
 急で悪いんだけど、今から火影様のところに行けるかな?」

話を聞くところによると、火影様の方では、突然現れた私の存在についての調査を秘密裏に進めているらしい。
定期的に私の様子を報告する義務がカカシにはあるそうで、今日これから一緒に火影様のもとに行ってほしいということだった。

恐らく気を遣ってくれたのであろう、その日私は仕事が休みであったので、すぐに準備する旨をカカシに伝えた。


季節はそろそろ夏を迎えようとしていた。
七海はタンクトップに薄くヒラヒラとしたスカートを合わせ、胸元まである髪を緩く後ろで一つにまとめた。

「おまたせして、すみません」

外に出ると、カカシは扉の前で待っていた。

「大丈夫、待ってないよ。それじゃあ、行こうか」


気温は24℃ほどであろうか、降り注ぐ熱射で、体感温度はもっと高く感じた。

カカシは相変わらずの忍服姿であったが、汗一つかいていないようだった。

(忍って、暑さにも強いのかな…)


そんなことを思いながら、はぐれないようにカカシの後をついていった。
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