【NARUTO】ごめんなさいから始まる物語【トリップ】
第5章 木の葉の美しき碧い野獣
路地を抜けてから、先ほど起こった出来事に思いを馳せる。
そう言えば、久しぶりに人に抱きしめられたな…。
ここに来てから二ヶ月ほど、人に触れたり触れられたりしたことがなかった七海は、事故とは言え、人の温もりに触れられたことを嬉しく思った。
それにしても、あの男の子、ピュアで可愛かったな。
人に胸を貸して喜ばれるなんて、いつぶりだろうか。
何処までも無垢で純粋な少年の眩しさに、「ふふ」と少しだけ自分の口角上がるのを感じていた。