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【NARUTO】ごめんなさいから始まる物語【トリップ】

第3章 新生活


その日は、珍しく木ノ葉病院での飲み会があった。

職場の先輩であるナースたちが、私の歓迎会を開いてくれたのだ。

七海は飲みの場はあまり得意ではなかったが、歓迎されていることはとても嬉しく、機嫌よく飲み会に参加した。


歓迎会は楽しくあっという間に終わり、二次会に行くメンバーと帰るメンバーに分かれた。

「今日は楽しかったです。ありがとうございました」

そう言うと、先輩ナースたちは
「いいのよ!七海ちゃんが来てくれて助かってるのよ~」
と、口々に褒めてくれた。

七海は、そんな暖かい職場で働けることを改めて感謝した。


皆と私の家は反対方向であったため、繁華街の真ん中で別れることになった。

「今日は本当にありがとうございました。また明日からよろしくお願いします」

「いいのよ~そんなにかしこまらなくても!」
などと言われながら、少し酔って機嫌がよさそうな皆と別れた。


私も少し酔っていて、自分が火照っているのを感じながら、一歩一歩家路についていた。



その時。


ドンッ!!!!!

通行人と七海の肩が強くぶつかった。

「痛えな!!なにしやがんだ!!」


酔っ払い男二人組が振り返り、七海を睨みつけた。

「っ、すみません…」

「あぁ!!?なんだって!?」

「す、すみません!」


男はひどく酔っぱらっており、何かにつけて文句を言いたかったのだろう。
酔った女一人に強く当たるなど許されたものではないが、
その時は七海もフラフラしており、謝ることしかできなかった。

「おいおい、やめておけよ…」

二人組のうちの一人が言うが、男は変わらずこちらを睨み、文句を言い続けていた。

「おい!聞いてんのか!」

「すみません…」


私が何度も謝ると、相手は少し様子を変えたようだった。

「ったくよぉ…ん?
 お前、意外と悪くないじゃねえか…」

そう言ったと同時に、男の目線は七海を品定めするようなねっとりとした目つきに代わっていった。

性的な目で見られていることに恐怖を感じ、その場を立ち去ろうとしたが、とっさに腕をつかまれ、走って逃げることができなくなった。



(怖い…。誰か、助けて…)




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