第3章 1。
そして、少し目を通してから、「これのどこが面白いの?」と首を傾げながら言い、ポイッと投げ捨てるようにルアに返した。
「ねぇ、最近、素直じゃない性格がひどくなってるよ?お母さんが悲しむから、直した方がいいと思うよ?」
最近、ルアは何かにつけて俺の性格に文句を言ってくる。正直、その文句にはすっかり聞き飽きてしまっているが、苛立ちが消えるわけではない。
「それなら、その原因は母さんにもあるよ。ケチつけてくんな」
俺はその場に寝転んだまま、ルアの言葉に反論し、大きくため息をついた。すると、ルアはそんな俺を見て、放り投げられた本を拾い上げ、土埃を払いながら、同じようにため息をついた。
そして、ルアは俺の隣に座り直し、静かに読書を再開した。
「(そうだ…俺だけのせいじゃない。母さんだって悪い…)」
「…つまんねぇ…」
俺は一度、真剣な様子で本を読んでいるルアに視線を向け、心の中で悪態をつき、小さな声で吐き捨てるように呟いた。そして、ため息をつきながら青い空を見上げた。ああ、今日も空は青い。毎日同じことの繰り返しだ。
それでも、これが俺の人生であり、この先よほどのことがない限り変えることはできないだろう。その事実に少し不安を抱くが、変わらず母さんと姉さん、ルアがそばにいるのなら構わないと思い、不安感と同じくらいの安心感を抱き、大きな欠伸をした。
変わり映えしない毎日だが、こうして庭の地面に寝転んで気ままに空を見上げることは嫌いではない。そんなことを考えていると、だんだんまぶたが重くなり、睡魔に抗うように瞬きを繰り返した。その瞬間…
「こら、リヴ!毎日毎日…地面に寝ころばないように注意しているでしょう!?起きなさい!」
「げぇっ」
そんなくだらないことを考えながら両腕を枕にして地面に寝転び、微睡みながら空を見上げていると、突然、俺を叱る慣れ親しんだ怒鳴り声がその場に響いた。
俺はその声を聞いて、飛び起きるように上体を起こし、声の主を見てあからさまに顔をしかめた。
「げぇっじゃない!ルアも分かっているのに、注意しないんだから…」
「えー、僕も悪いの?」
「当たり前でしょ!二人とも、一つのことに集中すると、すぐに周りが見えなくなるんだから!」