第15章 13。
私は心の中でエレンに「ありがとう」と呟き、再びエレンの肩を優しく数回叩き、微笑んだ。すると、エレンは私の表情を見て、心から安心した表情で微笑み返してくれた。そして、エレンから顔を逸らし、他の5人に向き直った。すると、彼らは私を優しい眼差しと雰囲気で包み込んでくれているように感じた。
「さて、みんな、ありがとう。これから、リヴァイの所に行ってくるよ。私もちゃんと向き合わないとね?」
私はそう言いながら椅子に座り両手を組んで天井に向かって背伸びをした。そして、テーブルに置かれたメガネをかけて、5人に笑いかけると、彼らは安心したように頷いた。
私はそう言いながら、椅子に座り両手を組んで天井に向かって背伸びをした。そして、5人に笑いかけると、彼らは安心したように頷いた。
本当はリヴァイのところへ行くのがとても怖い。何を話したらいいのか考えるほど、何もまとまらず、分からなくなってしまう。それでも、話し合わなければ何も始まらない。
この先、リヴァイとが離れていた時間は、どんなに後悔しようと、願おうと巻き戻ることはない。それでも、前に進まなければならない。
しかし、できることなら、二人で真剣に向き合い、話し合ってほしい。そして、少しでも分かり合えた後、再び時間を見つけて空を見上げてほしい。
以前は二人きりで見上げていた空も、今では家族が増え、新しい気持ちや考えを抱いて見上げることができるだろう。その中で、ささやかでも構わない「幸せ」を見つけて生きていってほしい。私の願いは「二人で一緒にいてほしい」それだけだ。
きっとリヴァイに多くを語る必要はないだろう。彼もそれを望んでいないのかもしれない。のことは他人から聞くよりも、自分の目で確かめ、自分の耳で話を聞きたいはずだ。
大したことは必要ない。無理に着飾ったり、気を使ったりするよりも、普段通りの自分で彼に向き合えばいい。
私はそう思いながら背伸びをし、天井に視線を向けた。そして、天井に再びリヴァイとの姿を思い浮かべた。