第13章 ハッピーバレンタイン
家の中に入ると
翔太は無言のまま私をソファーに
座らせて寝室に入ってしまう
バカみたいに…
バレンタインだから
なんて一人で舞い上がって
会いに来てしまったことが
恥ずかしくて…
寝室の扉が開いた瞬間
「あの…
突然来て迷惑かけてごめん…
私もう帰るから…」
そう言って立ち上がろうとすると
背中からフワリと温かい感触に
包まれて驚いて振り向くと
毛布越しに翔太に抱きしめられる…
「ほんとバカじゃないのお前…
こんな寒い日に外で待つとか
普通しないだろ?」
そんな優しくない言葉とは裏腹に
翔太の目は心配そうに
私を見つめていて
「私は全然大丈夫だよ…?
ありがとう…心配してくれて…笑」
そう言って笑うと
「心配してるんじゃなくて
呆れてんだよ…笑」
なんて翔太も笑ってくれる…
でも…
「会えてすごく嬉しいけど…
明日も仕事でしょ?
私はもう帰るからゆっくり休んで…?」
そう言って
毛布から抜け出そうとすると
「ダメに決まってんだろ?」
なんて言葉と一緒に
翔太はニヤリと笑って
私の手を引き寄せた