第13章 ハッピーバレンタイン
「うわぁ!」
そんな情けない声を出しながら
倒れた体は
咄嗟に手を伸ばしてくれた
翔太の腕の中に収まって
地面にぶつかることは免れたものの
「お前…
体冷え切ってんじゃん…
俺今日遅くなるから会えないって
言ったよな?
マジで何してんの…!?」
なんて翔太の怒鳴り声に
ビクリと小さく震える…
だから慌てて
「あの…
最近忙しくて
全然会えてなかったから
今日って言うかもう昨日か…
バレンタインだったし…
少しだけでも顔が見たくて…
うん…でも顔見れたし…
もう帰るから……」
そう言って下を向き
掴んだままの
翔太の手を離そうとすると
小さなため息が聞こえて
翔太は私の手を掴んで
そのまま家の中に入って行った…