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【黒執事】銀髪の男とステップを

第2章 波乱の1日


「ブヒャヒャヒャヒャヒャッ!ヒヒッ、流石、だねえ、ヒッヒッヒッ!」

かなりツボに刺さったのだろうか。アンリの方を指差しながら、げらげらと笑い続けている。

その姿にはさすがの自分も引いてしまう。お願いだから落ち着いてくれ…。と思いながら大きくため息を吐いた。

「バカにするな!お前にとっては笑い事かもしれないが、こっちは本気なんだ。とっととリリスから離れろ!!」

自分の真剣な思いを笑われたことが、よほど気に触ったのだろう。アンリはアンダーテイカーの胸ぐらを掴み、睨みつけながらドスの効いた声で怒鳴りつける。

それに思わず自分は、ビクリと肩をはね上げる。

アンダーテイカーはようやく落ち着いてきたのか、方で息をして呼吸を整え、口を開いた。

「それは出来ないねえ。君たちはもう縁を切ったんだし、
リリスは今、小生の恋人だからねえ。」
強く胸ぐらを引っ張られていたアンダーテイカーだが、それに動じることはなく、落ち着いた様子であった。

アンリはアンダーテイカーの言葉を聞き、より一層胸ぐらを掴み、グッと引っ張り再び怒鳴りつける。

「縁を切ると言うのは一方的に持ち出されただけだ。俺は認めない!」

やはり、話が通じなさすぎる。こんなのと言い合いをしていたら、ストレスで寿命が縮みそうだ。

男二人の視線はバチバチと絡み合い、間に挟まれた自分は今すぐ逃げ出したくなった。

「どうしてそんなに執着するかなあ…」

思わずボソッと呟いていてしまった。
それが聞こえたアンダーテイカーは「可哀想にねえ」と頭を撫でる。しかし、慰めているのか馬鹿にしているのか、よく分からない。

「お前よりも俺の方がリリスを幸せにできるんだ。心から愛してるんだ。なあリリス大人しく戻ってこいよ。」

「いてっ…」

アンリはリリスの両頬を片手でグッと掴み、乱暴に引き寄せる。結構痛い。早く離してくれ。

そんなことを考えていると、両頬から痛みが消え、今度はアンリが苦しげなうめき声を出した。
見ると、アンリがアンダーテイカーに胸ぐらを掴まれ、吊り下げられるような体勢になっていた。

「いけないねえ。小生の可愛い恋人を乱暴に扱うだなんて。できれば穏便にことを片付けたかったんだけど…ヒッヒッヒ…さあ、どうされたいかな?」

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