第4章 恋人2日目
リリスは軽く頭を下げ、そういえばと言葉を続ける。
「君は僕とあまり歳が離れていないように見えるけど、いくつなの?」
「僕は13歳だ」
「13歳!?」
13歳で当主で、伯爵!?スゴすぎるなこの子。
あまりの若さに驚き、目をぱちくりとさせたままフリーズしていると、シエルが「お前は何歳だ?」と聞いてきた。
「僕は16だよ。」
それに葬儀屋が反応する。
「へえ…16だったのかい。リリスは幼くも見えるし大人らしくも見えるから小生には分からなかったよ…」
「おや、相手の歳を知らずに恋人になったんですか?」
セバスチャンが少し驚いたように言い、続けてシエルも呆れた顔で葬儀屋の方を見てため息混じりに
「ほんとにこんなやつと恋人で大丈夫か?」
と言い放つ。
「あはは……確かに。」
リリスはセバスチャンの言葉によりすんと冷静になる。そして怪しむような視線を葬儀屋に向けた。
「まあまあ。それよりも伯爵。そろそろ本題に入ろうじゃないか。」
「ああ。そうだな」