第3章 恋人
葬儀屋が何やら不思議そうな顔をしだしたので、そちらを見てみると、自分の腰に痛々しい痣が残っていた。
「そういえば…まだ治ってないんだった…」
リリスはボソリと呟く。葬儀屋はそれを聴き逃しておらず、「何があったんだい?」と問いかける。
「アンリと恋人だった時に......。まあ、この跡の付き方を見れば何があったのかは分かるでしょ」
自分の口からは言い難い事だったので、全ては言わなかった。葬儀屋も理解しているようだ。
「可哀想に…。」
葬儀屋は痣のある場所へそっと唇を落とす。
「もしリリスが怖いのなら、これ以上はしないけど…どうする?」
このような行為に対してなにかトラウマがあるのではと、気遣ってくれたのだろう。その優しさが暖かく心に沁みる。
でも、彼はきっと乱暴にはしないだろうし、大丈夫だ。
「いいや…。あなたなら大丈夫だと信じてるから」
「そうかい…」
葬儀屋はそれだけ言うと、リリスの太腿の方に指をすべらす。
「んっ…」
リリスから甘い声が漏れる。
葬儀屋はリリスの秘部へと指をすべらす。そして線に沿って何度もなぞり、指先でカリカリと陰核を刺激する。
「あっ、はぁっんっ…」
「リリスはカリカリされるのが好きなんだねえ…。」
子猫に話しかけるような甘く響く声で耳元で囁く。リリスはそれに肩をピクリとも跳ねさせた。
「直接触ったら、どうなってしまうのかな?」
「やっ、それはっ…あぁんっ!」
下着の中に大きく、冷たい手が侵入してくる。そしてリリスの陰核を指先で弄り始める。グッと押し込んだり、弾いたり、ひたすら擦ったり。何かをする度にリリスの腰は跳ね上がり、甘く喘ぐ。
葬儀屋は速度を早めて指を動かし、陰核をなぞる。
「ひあぁんっ、んやぁだめっ!あっああん、だめ、イクッイクイクっ、イッッ…!」
リリスのつま先にグッと力が入り、大きく腰をそらす。ついに絶頂に達したようだ。体がビクビクと小さく跳ねる。
「頑張ったねえ。ちゃんとイケて偉いよリリス。」
葬儀屋はリリスの顔にかかった髪をサラリと耳にかける。
「…あれえ?リリス?」