• テキストサイズ

【黒執事】銀髪の男とステップを

第3章 恋人


だから少し乱れが出てくると思っていたのだが、そのステップは弾むような軽快さがありつつも、綺麗で完璧であった。

「そうか〜い?小生は何度かこういう場に訪れてるから、覚えちゃったんだよねえ…ヒッヒッヒ…」

「そうか…」

2人は屋敷の扉を開け、外へ出る。外は驚く程に静かで、別世界に来たかのような気分にさせた。風が吹くのと同時に、木の葉の揺れる音が聞こえてくる。

自分にはああいう賑やかな場所よりも、こういう静かな場所の方があっているのかもしれない。

2人はしばらく黙って、空を見つめていた。

「ねえ。さっき僕を一晩借りるとか言ってたけど、僕はどこに連れていかれるの?」

星空を見上げていた目をアンダーテイカーに移す。

「ああ、そうだったねえ。」

そう言うと、アンダーテイカーは再びリリスを横抱きにして歩き出す。もうこの状況にも慣れてしまった。

「で、どこに向かうの?」

「着いてからのお楽しみさ…ヒッヒッ…」

2人は、時折会話をしながら目的地へと向かって行った。


/ 29ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp