お掃除係は生き方を決めている【進撃の巨人】【リヴァイ】
第1章 そして調査兵団へ
「今、お時間大丈夫なんですか?」
「あぁ、丁度面倒臭い書類仕事が終わったところだからな」
そうしてリヴァイ兵長と掃除をすることになった
(何だこの空気は、気まずすぎる……)
「おいお前、これからお前にこの幹部棟の掃除の一部を任せる」
「え、はい!分かりました!精一杯頑張ります!」
「あぁ、いい心意気だ。お前の掃除の腕は悪くないからな。鍛える手間がなくて助かる」
先輩兵士達やモブリットさんのことだろう
(この出来を求められるんだ、大変だっただろうな……。でも今日から私が加わるから手間が減る、良かった)
「それにしてもリヴァイ兵長、掃除がすごい丁寧ですね。まるで診療所を徹底して掃除してるみたいです」
「そうか、お前は家の仕事をよく手伝ってたんだろうな。じゃないとあそこまでやらない」
「はい、その時の癖みたいなものです」
「あの新兵らも、お前みたいにしてくればな。もっと楽なんだが」
(え、褒めてるのかこれ……?)
「あ、褒めてますか?ありがとうございます」
「あ?誰もそんなこと言ってねえよ」
(うわ、早とちりしちゃった……もうやだ……)
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「私が寝てる間にそんなことがあったとはね」
「起きたら綺麗になってたのはメアリのおかげだったんだ!ありがとうメアリ」
「いえ、ハンジさんが元気そうで良かったです。本当に疲れてる様子だったので……」
「あぁ、大丈夫。もう私は元気さ!これからリヴァイと掃除当番やるんだっけ?頑張れ!あの出来だとリヴァイも納得したでしょ?」
「そうですね、でもリヴァイ兵長とはなんか気まずいです」
「何で?」
「嫌だって、変な態勢になってるとこ見られたし。いろいろ気まずい空気になっちゃったので」
「いやいやーリヴァイは素直じゃないからね。十分メアリのことはよく思ってるよ」
「おい、ふざけたことを抜かすなクソメガネ」
「!!」