• テキストサイズ

お掃除係は生き方を決めている【進撃の巨人】【リヴァイ】

第1章 そして調査兵団へ


ハンジさんの研究室を見渡す


まずはここの掃除から始めよう

それにしても、ほんとに色々なものがある。どこから手をつけよう

ひとまず散らばった資料や器具を一箇所にまとめ、棚や床の掃除を始めた


(あの机に置いてある書類、大事なやつかな?)


確認しようと手を伸ばした瞬間。換気のために開けていた窓から風が吹き込み、書類が壁と机の隙間にストンと落ちてしまった


(やばい、最悪。取らないと)

───────────────────
「おい、これはどういう状況だ?お前……」


「あ…リヴァイ兵長。その、見苦しい姿をお見せして申し訳ありません」


(重い机を動かして書類を取ろうと思ったけど、中途半端な隙間から無理やり取ろうとしたのがよく無かった……まさかお尻が引っかかるなんて)


「ああ、この挟まった尻はハンジバカだったか」

「あはは…そうなんです、出来れば助けて欲しいです」


(声の方向からするに兵長は真後ろにいる、恥ずかしすぎる。消えたい)


数秒後、隙間が段々緩くなり、ようやく書類をとって抜け出せた


(あのめちゃくちゃ重たい机を軽々と……さすが人類最強)


「リヴァイ兵長、お手を煩わせてしまって申し訳ありません。ありがとうございます」

「チッ、余計な手間かけさせやがって」

「うぅ…本当に申し訳ありません」


恥ずかしい、恥ずかしくて死ねる


「あの、リヴァイ兵長はどうしてここに?」

「あぁ?出さなきゃいけない書類をハンジから貰いに来たんだ。お前が手に持ってるそれだな」


私は手に持ってる書類を見る


「良かった!この書類を取ろうとして隙間に挟まったんです」

「そうか、次からは挟まらないようにしとけよハンジバカ」

「ふふ……分かりました」


メアリは微笑みながら言った


(リヴァイ兵長って、案外優しいのかな…?)


「それと……この部屋の掃除お前がやったのか?」

「そうです!モブリットさんの代わりに掃除とハンジさんの様子を伺いに来まして……」

「悪くない」

「え?」
 
「お前の腕、悪くない」

「え、はい!ありがとうございます!私の父親が医者で、小さい頃から清潔感の事とか色々言われてまして……」

「そうか、引き続き頼んだ。この書類を届けたら俺も次の掃除場所に行く」

「え、リヴァイ兵長が!?」
/ 55ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp