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お掃除係は生き方を決めている【進撃の巨人】【リヴァイ】

第5章 踏み出す勇気


今回の壁外調査は、いつも以上に被害が出た

というのも、帰還時に陣形の左翼が巨人の群れと遭遇し壊滅状態になったからだ


───────────────────


前方左翼から信煙弾がいくつか上がったのが見える
黒い信煙弾……奇行種がいるようだった


(あの配置は……イルゼ先輩がいる班だ)


もう少し陣形内に侵入されればエリザやグレイが巨人と鉢合わせることになる


(何とか、進行方向が変わるまで耐えてくれ……)


そう願った束の間、前方左翼の陣形内から信煙弾が上がる


(う、嘘でしょ………)


タイミングが悪すぎる、あの2人の配置はちょうど信煙弾が上がった場所だ


陣形全体は右へと逸れているがこの状況では意味がない


(このまま何も出来ないなんて………嫌だ!)


でも持ち場を離れて陣形と班を崩すなんてことしてはならない


(見てるだけしか出来ないのか………このまま)


それが正しい選択なのか───────


そんな事を考えて馬を走らせているとまたもや信煙弾が上がった、黒───奇行種だ


何が合理的とか理性的とか、そんなこと考える前に私は信煙弾が上がった方へ馬を走らせていた


───────────────────


陣形左翼索敵班巨人発見のち、陣形内に巨人侵入発覚


(運が悪いな………)


巨人の行動は人を食べるという目的で動いている、奇行種以外は


(奇行種もいつか捕獲して研究しなければ………)


捕獲できそうな巨人がいないか辺りを見回してると誰かが馬に乗り前へ走って行くのが見えた


(配置、馬の色………え?メアリ⁉︎)


方向からして巨人出現多発の左翼部に行くのだろう


(あの中に単身で突っ込むのは自殺行為だ)


どうしようかと思考を巡らせていると伝達係もそれを伝えに来た


「分隊長、報告です!フレットが単独で行動し始め陣形を離れました、行き先は左翼辺りの模様です」

「分かった、ありがとう。それと、君にもう一つ伝言を頼む─────」

「─────了解しました」


伝達係は馬を全速力で走らせた


私は班の統率を取るためここを離れるわけにはいかない。急いで追いかけて止めようとしてもあの速さだと追いつけないだろう


(だから───頼む間に合ってくれ)
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